LP制作の費用相場は、テンプレート利用で10〜30万円、デザインから作り込むセミオーダーで30〜60万円、戦略設計まで含むフルオーダーで60〜150万円が目安です。同じ「LP1枚」でも、どこまで制作会社に任せるかで金額は大きく動きます。
「見積もりを取ったら会社ごとに金額がバラバラで、何が適正なのか分からない」。LP制作の相談で、最初に出てくる悩みはほぼこれです。費用の幅が広いほど、判断の基準が欲しくなります。
この記事では、現役でLP制作に携わる立場から、費用が決まる仕組み・価格帯ごとの中身・失敗しない制作会社の選び方を順番に整理します。読み終わるころには、自社のLPにいくら掛けるべきかの当たりがつくはずです。
LP制作費用の基本的な考え方
まず前提です。LPの費用は「ページ数」ではなく「工程の量」で決まります。デザインの作り込み、ライティング、コーディング、その手前にある戦略設計——どこまで頼むかで金額が変わります。
費用項目の内訳を知る
1枚のLPでも、内部では複数の作業が動いています。発注前にこの内訳を知っておくと、見積書の項目が読めるようになります。
安いプランは、このうち「デザインとコーディングだけ」を指していることが多く、原稿や構成は発注側が用意する前提になっています。金額だけを並べて比べると、この「含まれる範囲」の差を見落とします。安く見えた会社ほど自前作業が多い、というのはよくある話です。
価格を押し上げる要因
同じLPでも、価格が上がりやすいポイントはおおよそ決まっています。調整の余地がどこにあるかを知っておくと、予算が組みやすくなります。
💡 現場のホンネ
STUDIOで実際にLP・サイトを制作してきた経験では、費用が膨らむ最大の原因は「途中で要件が増えること」です。オリジナルデザイン比率・動きのある演出・新規撮影・機能連携で上がり、構成と原稿を自前で用意すれば確実に下がります。最初に目的とゴールを固めるほど、見積もりはブレません。
相場をつかむ前の準備
相場を正しくつかむには、自社側の準備が要ります。準備がないまま見積もりを取ると、各社が違う前提で金額を出すため、比較になりません。最低限そろえたいのは次の6つです。
LPの目的(資料請求・購入・問い合わせ)/ターゲット/掲載したい要素/参考にしたいLP/希望納期/予算の上限。ここが言語化できていれば、ヒアリングは一度で済み、見積もりの精度も上がります。私たちがヒアリングで最初に確認するのも「このLPで誰に何をしてほしいか」の一点です。ここが曖昧だと、きれいなだけで成果の出ないLPになります。
LP制作の費用相場と価格帯の目安
ここからは、価格帯ごとに何が手に入るのかを具体的に見ていきます。金額は調査時点の一般的な目安で、会社や案件によって前後します。
| 価格帯 | タイプ | 主に含まれる範囲 |
|---|---|---|
| 10〜30万円 | テンプレート利用型 | 既存デザインへの当てはめ・基本コーディング(原稿は発注側) |
| 30〜60万円 | セミオーダー型 | オリジナルデザイン・構成提案・基本的なライティング |
| 60〜150万円 | フルオーダー型 | 戦略設計・取材ライティング・作り込んだデザイン・撮影手配 |
| 150万円〜 | 戦略設計込み | 市場調査・改善前提の設計・A/Bテスト対応 |
テンプレート利用型(10〜30万円)
最も予算を抑えられるのがテンプレート型です。決まった型に文章と画像を流し込むため、スピードと価格に強みがあります。一方で原稿や写真は発注側で用意する前提が多く、デザインの自由度は限られます。「とにかく一度世に出したい」「内容は自社で詰められる」段階に合いますが、競合と差をつけたい商材には物足りなさが残ります。
フルカスタム(60〜150万円)
ブランドの世界観や独自性を打ち出すなら、フルカスタムが選択肢です。構成・原稿・デザインをゼロから設計するため、成果に直結しやすい作りになります。
建築や人材といった「信頼が決め手になる業種」では、写真の質と導線設計でLPの反応が変わります。実際にその領域のLPを手がけた肌感覚として、ここに投資した案件ほど問い合わせの質が上がりました。価格は上がりますが、広告費を掛けるLPほど元が取りやすくなります。
公開後にかかる追加コスト
制作費とは別に、公開後の費用も見込んでください。LPは作って終わりではなく、出してから育てるものです。追加でかかりやすいのは、フォームや予約システムの連携、計測タグの設置、表示速度の改善、公開後の修正・A/Bテストです。月額の運用サポートを付けるかで、ランニングコストは変わります。見積もり段階で「公開後どこまで見てもらえるか」を忘れずに確認してください。
※「うちの商材だと結局いくら?」は、目的と予算をお聞きすれば無料で費用感をお伝えできます(相談だけでも大丈夫です)。
自分で作る場合とプロに依頼する場合
最近はノーコードツールで自作もできます。迷うのは「自分で作るか、プロに頼むか」。判断の軸は、掛けられる時間と、LPに求める成果の大きさです。
| 自分で作る | プロに頼む | |
|---|---|---|
| 費用 | 抑えられる | 制作費がかかる |
| 成果の出やすさ | 作り手のスキル次第でばらつく | 設計の型があり安定しやすい |
| 時間 | 数週間〜数ヶ月かかることも | 本業に集中できる |
一つの目安として、LPで月に数十万円以上の売上や問い合わせを狙うなら、プロに任せたほうが回収は早いです。逆に、テスト的に小さく始めたい段階なら、自作から入る判断も十分にありえます。社内に詳しい人がいないまま自作を進めると、完成まで数週間〜数ヶ月かかり、その間の機会損失が見えにくいコストになります。詳しい進め方はWebサイト制作の流れと進め方でも整理しています。
LP制作会社を選ぶポイント
費用の見当がついたら、次は「どこに頼むか」です。金額が近い会社が複数あったとき、最後の決め手になるのが次の4点です。
件数より「自社の業種・目的に近いLP」を手がけているかを見る。飲食と人材採用では勝ち筋が違う。
要望をそのまま作るより「なぜ必要か」を一緒に掘る会社を。返信の速さ・質問の的確さは本番の予行演習。
きれいなLPと売れるLPは別物。誰に何を伝えれば動くかを設計でき、成果指標の話が出るか。
修正は何回まで無料か、公開後の不具合はどこまで見るか。契約前に文章で確認する。
コンバージョン(問い合わせや購入に至ること)の考え方を理解しているかは、提案内容に表れます。成果の話が出てくる会社かどうかが、一つの判断材料です。
見積もりの取り方と比較
会社の候補が絞れたら、見積もりで最終判断します。やり方を間違えると、せっかくの比較が無意味になります。
2〜3社に「同じ条件」で依頼する
見積もりは2〜3社から取るのが基本です。1社だけでは高いか安いか判断できず、4社以上はやり取りだけで疲れます。このとき各社に同じ条件(目的・要素・納期・予算)を伝えるのがコツ。条件をそろえて渡せば、金額差の理由が見えてきます。各社の提案を並べると、自社が気づかなかった切り口も見つかります。
総額でなく「内訳」と「含まれないもの」を見る
安い見積もりは、原稿作成や写真用意が含まれない、修正回数が少ない、といった条件で価格を下げていることがあります。「含まれていないもの」を確認すると、本当の総額が見えてきます。予算を抑えたいときは、値引き交渉より「自社でできる作業(原稿のたたき台・写真)を引き取る」ほうが現実的で、お互いに進めやすくなります。
⚠️ 安さだけで選ぶと起きること
総額の安さだけで決めると、後から「原稿は別料金」「修正は2回まで、以降は1回ごとに費用」と追加が重なり、結局割高になるケースがあります。さらに、構成や戦略が含まれないプランだと、見た目はLPでも成果が出ず作り直しになることも。金額より「何が含まれ、何が成果につながるか」で選ぶのが、遠回りに見えて確実です。
発注後の流れと成果を最大化するコツ
発注して終わりではなく、ここからが本番です。制作中の関わり方と公開後の運用で、LPの成果は大きく変わります。
発注後の基本フロー
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制作・FB
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公開
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数字を見て改善
制作中は、フィードバックの出し方が仕上がりを左右します。「なんとなく違う」ではなく、どの部分が・なぜ気になるかを具体的に、まとめて伝えると、認識のズレが減り納期も守りやすくなります。小出しの依頼は、結果的にスケジュールを押します。
公開後は問い合わせ数やコンバージョン率を計測し、反応の悪い箇所を直していきます。LPは一度で完成させず、データを見ながら育てるものです。最初の数字が想定より低くても、改善の余地がどこにあるかが見えれば前に進めます。そして、自社の商材を理解した制作パートナーがいると、2枚目以降のLPやサイト改修が大きく速くなります。毎回ゼロから説明する手間が消えるためです。目先の1枚だけでなく、継続して相談できる相手を見つける視点を持つと、長い目で見たコストは下がります。
うちのLP、いくらで作れる?まずは費用感から
価格帯の目安は分かっても「うちの場合は結局いくら?」は商材ごとに変わります。いきなり発注ではなく、目的とご予算をお聞かせいただければ、現実的な費用感と進め方を無料でお伝えします。今あるLPの改善相談でも大丈夫です。しつこい営業はしません。
Studio Experts加盟/建築・人材などの制作実績、士業・飲食の制作サンプルあり・オンライン相談で全国対応
よくある質問
QLPの修正は何回まで対応してもらえますか?
会社やプランで異なります。デザイン確定までに2〜3回といった上限を設けるところが多いため、契約前に「無料修正の回数」と「それ以降の費用」を確認し、条件を文章で残しておくと安心です。
QLP制作の納期はどのくらいですか?
テンプレート型で1〜2週間、セミオーダーで3〜6週間、フルオーダーで1.5〜3ヶ月が一般的な目安です。原稿や写真がそろっていると短縮でき、撮影や取材が入るとその分の期間を見込みます。
Qドメインやサーバーは自社で用意が必要ですか?
独自ドメインで公開する場合はドメインとサーバー(ホスティング)が必要です。用意の代行を含むかは会社により違うため、見積もり時に確認してください。既存サイトのサブページとして公開する方法もあります。
Q公開した後の運用もお願いできますか?
多くの制作会社が、公開後の修正や数字を見た改善を月額などで請け負っています。作って終わりにせず、反応を見ながら直していけるかで成果は変わります。運用まで頼めるかを発注前に確認しておくとスムーズです。
参考情報
- 経済産業省(中小企業のデジタル化に関する各種資料)
- 中小企業基盤整備機構(J-Net21)(販促・Web活用の基礎情報)
- STUDIO 公式サイト(ノーコードWeb制作ツール)
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まとめ
LP制作の費用は、テンプレート型の10〜30万円から、戦略設計込みの150万円超まで幅があります。金額を分けるのは、どこまでをプロに任せるかという工程の量です。大事なのは、相場の中で自社の目的に合う価格帯を選び、「含まれる範囲」まで見て見積もりを比較すること。費用の当たりがついたら、業種に近い実績を持つ会社に相談してみてください。
合同会社Zekkでは、Studio Experts加盟の制作者が、費用感の整理から制作・公開後の改善までお手伝いしています。「うちの場合はいくらで、どう進めるのが現実的か」を知りたい方は、お気軽にご相談ください。