ホームページを作ったのに問い合わせが来ない|原因の見つけ方と直し方

「お金をかけて作ったのに、問い合わせが1件も来ない」。これ、制作会社としていちばん重く受け止めている相談です。

作ってもらった側からすれば、当然の疑問だと思います。数十万円を払い、打ち合わせにも時間を使った。それなのに何も起きない。誰に相談すればいいのかも分からないまま、1年、2年と過ぎてしまう。実際、そういう状態でご相談に来られる方は少なくありません。

ただ、原因はだいたい決まっています。しかも作り直さなくても直せるものが多い。この記事では、原因の切り分け方と、費用対効果の高い順に直す手順をお伝えします。

📋 この記事でわかること

  • 「見られていない」のか「見られているのに動かない」のかの切り分け方
  • 読み手がつまずく4つのポイント(中身の問題)
  • 問い合わせ直前で止まる3つの詰まり(導線の問題)
  • 直す順番と費用、作り直しを考える基準

まず切り分けます:見られていないのか、動かないのか

原因を探す前に、これだけは確かめてください。ここを間違えると、まったく効かない対策に時間とお金を使うことになります

確認するのは、月にどれくらいの人がサイトを見ているかです。Googleアナリティクス(無料のアクセス解析ツール)を入れているなら、そこで分かります。入っていない場合は、まずこれを設置するところから始めてください。

アクセス数を見る
見られている?
中身と導線を直す
問い合わせ

目安はこうです。月100人も見に来ていないなら、そもそも見つけてもらえていません。この場合、ページの文章を直しても問い合わせは増えません。検索で見つかるようにする取り組みが先で、SEOの成果が出ない6つの理由と解決策コンテンツSEOの始め方が参考になります。

一方、月に数百人が来ているのに問い合わせがゼロなら、見つかってはいるのに動いてもらえていない状態です。この記事の続きが、まさにその話になります。

もう少し細かく言うと、地域の中小企業のサイトでは訪問者の1%前後が問い合わせにつながれば、まずまずという感覚です。月300人来ていれば、月2〜3件あってもおかしくありません。それがずっとゼロなら、どこかで止まっていると考えてください。

ただし業種によって幅はあります。数十万円の工事を頼む相談と、飲食店の予約では、動くまでの心理的なハードルがまったく違います。数字は目安として使い、こだわりすぎないでください。大事なのは「見つかっていないのか、動いてもらえていないのか」の一点です。

💡 ポイント

数字が苦手でも大丈夫です。見るのは「月に何人来たか」の1つだけで構いません。細かい指標は後回しにしてください。まずこの1つで、打つべき手がまったく変わります。

読み手がつまずく4つのポイント(中身の問題)

見に来てくれた人が、問い合わせずに離れていく。その理由の大半は、次の4つのどれかです。ご自身のサイトをスマホで開きながら、確かめてみてください。

1誰向けの会社なのかが分からない

トップページを開いて3秒で「自分に関係ある」と思えるか。「地域密着で丁寧な仕事を心がけています」だけでは、何をしてくれる会社か伝わりません。誰の、どんな困りごとを解決するのかを最初に書いてください。

たとえば「創業30年、信頼の技術力」ではなく「西宮で、築30年以上の戸建てのリフォームをしています」。後者のほうが検索してきた人に刺さります。言い切ると仕事が減る気がするのはよく分かりますが、実際は逆で、絞ったほうが問い合わせは増えます。何でもやりますと書かれた会社に、人は相談しません。

2料金の手がかりがどこにもない

これが本当に多いです。金額を出せない事情があるのは分かりますが、見当がつかないと問い合わせは止まります。「予算に合わなかったら申し訳ない」「営業をかけられそう」と考えて、そっと閉じられます。

出し方は3段階あります。①総額を書く(「外壁塗装 一式80万円〜」)②幅と変動要因を書く(「30万〜80万円。面積と下地の状態で決まります」)③決まり方だけ書く(「延床面積と傷み具合で決まります」)。①が難しければ③でも構いません。ゼロと③では、まったく違います。

3実際の仕事が見えない

きれいな写真素材だけが並んでいて、自社の現場や商品の写真が1枚もない。これでは判断材料がありません。実際の仕事の写真を数枚入れるだけで、印象は大きく変わります。スマホ撮影でも十分です。

よくお伝えするのは、「うまい写真」より「本当っぽい写真」を選ぶことです。外国人モデルが握手している素材写真は、誰の記憶にも残りません。作業中の手元、施工前と施工後、店内の実際の様子。多少ピントが甘くても、そちらのほうが信じてもらえます。

4誰がやっているのか分からない

代表やスタッフの顔が出ていないサイトは、それだけで少し不安を与えます。とくに個人や小規模の会社ほど、人が出ている強みがあります。名前と顔、そして仕事に対する考えを数行。これが競合との差になります。

アクセス解析を見せていただくと、会社概要ページがトップの次によく読まれていることがよくあります。訪問者は、サービス内容を見たあとに「で、誰がやっているのか」を確かめに行っているわけです。そこに社名と住所しか書いていないと、確かめられないまま終わります。

問い合わせ直前で止まる3つの詰まり(導線の問題)

中身に納得してもらえても、最後の一歩で止まることがあります。ここは直すのが簡単なわりに、効き目が大きい部分です。

スマホで自分のサイトを開いて確認してください

  • 問い合わせ先を探さないと見つからない … 一番下までスクロールしないと出てこない
  • フォームの入力項目が多すぎる … 会社名・部署・住所・従業員数まで必須になっている
  • 電話番号がタップで発信できない … 画像で作られていて、番号をコピーもできない

ご相談を受けたとき、まず私がやるのはスマホで開いて、親指だけで問い合わせまでたどり着けるか試すことです。指が止まった場所が、そのまま直すべき場所になります。1分でできるので、ぜひご自身でも試してみてください。

1つ目の「問い合わせ先が見つからない」は、たいていページの一番下にだけリンクがある状態です。読み終わる前に離脱している人には、届いていません。スマホの画面下に固定のボタンを置く、各ページの区切りごとに導線を置く。この2つで解決します。

ボタンの文言も効きます。「お問い合わせはこちら」より「無料で見積もりを依頼する」のように、押した先で何が起きるかが分かる言葉のほうが押されます。何が始まるか分からないボタンは、慎重な人ほど押しません。

2つ目のフォームは、最初に受け取る情報を名前・連絡先・相談内容の3つに絞ってください。詳しいことは返信のやりとりで聞けます。必須マークが並んでいるだけで、書く気は削がれます。

3つ目は見落とされがちですが、深刻です。工事や修理のように急いでいる相談ほど電話が使われます。番号が画像で作られていると、タップしても発信できず、コピーもできない。慌てている人はそこで別の会社を探します。制作の現場では、まずここを直すことが多いです。

※「うちのサイトはどこが詰まっているか」を見てほしい、という段階でも、無料でご相談いただけます(相談だけでも大丈夫です)。

直す順番【費用対効果の高い順に4ステップ】

全部いっぺんに直す必要はありません。お金がかからない順、効果が出やすい順に手をつけてください。

1
導線を直す
電話タップ・フォーム項目・CTAの位置
2
料金の手がかりを置く
総額か幅か、決まり方だけでも
3
実物の写真を足す
現場・商品・人。スマホ撮影でよい
4
誰向けかを書き直す
トップの最初の一文から見直す

1と2は、多くの場合すぐに手をつけられます。3も、写真さえ用意できれば大きな費用はかかりません。ここまでやって、3か月ほど様子を見てください。それでも変わらないときに、4の書き直しや作り直しを考えます。

⚠️ 「デザインを新しくすれば増える」とは限りません

見た目が古いと相談したくなるお気持ちは分かります。ただ、デザインだけを新しくして中身と導線がそのままだと、結果は変わりません。実際、リニューアルしたのに問い合わせが増えないという相談を何度も受けています。順番としては、中身と導線を直してから見た目です。

作り直しを考えたほうがいいケース

部分的な修正で足りる場合と、根本から作り直したほうが早い場合があります。次に当てはまるなら、リニューアルを検討する価値があります。

❌ 部分修正では厳しいサイン

  • スマホで見ると文字が小さく、横にはみ出す(スマホ対応していない)
  • 自分たちでは1文字も直せず、修正のたびに費用が発生する
  • 制作会社と連絡が取れない、または廃業している
  • 事業内容や取扱商品が、作った当時から大きく変わっている

とくに1つ目は致命的です。いまはほとんどの人がスマホで見ています。スマホで読めないサイトは、中身をどれだけ直しても結果につながりません。

リニューアルの判断基準と費用はホームページリニューアルの費用相場とタイミングに、進めるときの手順はサイトリニューアル時にチェックするべきポイントにまとめています。

直すのにいくらかかるか

費用の目安です。作り直すよりずっと安く済むことが多いので、まずは部分改修から検討してください。

直す範囲 費用の目安
フォーム・電話・ボタンの導線修正 3万〜10万円
料金ページ・実績ページの追加 5万〜20万円
トップページの構成・文章の作り直し 15万〜40万円
全面リニューアル 40万〜100万円以上

ひとつ注意点があります。作った会社以外に修正を頼む場合、サーバーとドメインの情報が必要になります。契約書やメールを探して、ログイン情報がどこにあるか確認しておいてください。ここが分からず、直したくても直せないケースが実際にあります。

制作費全体の相場はホームページ制作の費用相場、次の依頼先の選び方は失敗しない制作会社の選び方をご覧ください。公開後にかかる月額はホームページの維持費・保守費用の相場にまとめています。

どこが詰まっているか、一緒に見てみませんか

「作り直すべきか、直せば済むのか分からない」——その判断からご相談ください。いまのサイトを拝見して、直せば済む部分と、作り直したほうが早い部分を切り分けて無料でお伝えします。他社さんが作ったサイトでも構いません。いきなり発注ではありませんし、しつこい営業もしません。

無料で制作の相談をする →

Studio Experts加盟/建築・人材などの制作実績、士業・飲食の制作サンプルあり・オンライン相談で全国対応

よくある質問

Q公開してからどれくらいで問い合わせが来るものですか?

検索から見つけてもらえるようになるまで、早くても数か月かかります。公開直後に反応がないのは普通のことです。ただし半年から1年たっても月に数十人しか見ていないなら、見つけてもらう対策のほうに問題があります。

Q作った会社に「効果がない」と伝えてもいいですか?

伝えて構いません。そのとき「問い合わせが来ない」ではなく「月に何人見ていて、問い合わせが何件か」を数字で共有すると、話が具体的になります。契約内容によっては、改善が保守の範囲に含まれていることもあります。

Qアクセス解析が入っているか分かりません。

制作会社に「Googleアナリティクスは設定されていますか」と聞くのがいちばん早いです。入っていれば、管理画面へのアクセス方法も教えてもらえます。入っていない場合は、設置から始めてください。無料で使えます。

Q広告を出せば問い合わせは増えますか?

見に来る人は増えます。ただし、サイトの中身と導線が詰まったままだと、増えたアクセスがそのまま素通りしていきます。広告費をかける前に、この記事の1〜3を直しておくほうが結果的に安く済みます。

参考情報

関連記事

まとめ

問い合わせが来ないとき、最初にやるべきは切り分けです。月100人も見ていないなら「見つけてもらう」問題、数百人来ているのにゼロなら「動いてもらう」問題。ここを間違えると、効かない対策にお金を使うことになります。

動いてもらう側の問題なら、原因はだいたい決まっています。誰向けか分からない、料金の手がかりがない、実際の仕事が見えない、誰がやっているか分からない。そして導線では、問い合わせ先が見つけにくい、フォームの項目が多い、電話がタップできない。どれも作り直さずに直せます

費用も、導線の修正なら3万〜10万円程度から。全面リニューアルを考える前に、この順番で試してみてください。「うちはどこが詰まっているのか」を見てほしい場合は、他社さんが作ったサイトでも構いませんので、お気軽にご相談ください。