飲食店のホームページ制作ガイド|費用相場と来店・予約につながる作り方【全国版】

「食べログにもInstagramにも載せている。それでもホームページって、いるんでしょうか」。飲食店を営む方から、いちばん多くいただく質問です。

正直にお答えすると、全部のお店に必要とは言いません。ただ、グルメサイトの掲載料が年々重くなっている、常連さんは来てくれるけれど新規のお客様が増えない、そんな段階に来ているお店には、間違いなく効きます。理由は、お客様がお店を決めるまでの動きが変わったからです。

この記事では、飲食店のホームページについて本当に必要かどうかの判断・載せるべき要素・予約の受け方・費用相場を、現役のWeb制作者の目線でまとめました。専門用語はできるだけかみくだいてお伝えします。

📋 この記事でわかること

  • グルメサイト・SNSがあってもホームページが要る理由
  • 来店・予約につながるページに載せる5つの要素
  • 予約の受け方(電話・グルメサイト・予約ツール)の決め方
  • 費用相場と、無料のホームページ機能で足りるかどうか

「食べログやInstagramがあるのに、ホームページは必要?」

この疑問を持つのは、当然だと思います。すでに掲載料も広告費も払っているのに、さらにホームページまで作る意味があるのか。制作者として、2つの角度からお答えします。

グルメサイトは「借りている場所」です

グルメサイトやSNSは、お客様との接点をつくる力がとても強い場所です。ただし、そこはあくまで借りている場所です。掲載プランの料金は運営会社が決めますし、検索結果での並び順も、規約も、同じページに並ぶ競合店も、こちらでは選べません。

実際、掲載料を下げたら予約が減った、プランを見直したいけれど抜けるのが怖い、という相談をよくお聞きします。出ていくと集客がゼロになる状態は、経営の判断としては少し危うい。ホームページは、その依存を少しずつ薄めていくための、自分の店の看板です。

店名で検索した人が、最後に見るのがホームページ

もうひとつ、お客様の動きの話です。いまは知人に勧められても、看板を見かけても、その場では決めません。ほぼ全員がスマホで店名を検索します。

そのとき出てくるのが、グルメサイトのページと口コミだけだと、判断材料はどうしても「点数」になります。逆に、お店自身のホームページがあれば、店主の想い・素材へのこだわり・お店の空気感を、お店の言葉で伝えられます。点数では伝わらない部分で選んでもらえるようになる。これが、いちばん大きな違いです。

💡 ポイント

ホームページは、グルメサイトの代わりではありません。併用して、役割を分けるものです。広く見つけてもらうのはグルメサイトやSNS、来店の最後のひと押しはホームページ。この分担ができると、掲載プランを見直す余地も生まれます。

グルメサイト・SNS・ホームページの役割分担

「じゃあ、どう使い分けるの?」という話です。お客様がお店を知ってから来店するまでを、そのまま並べてみます。

SNS・グルメサイトで知る
店名で検索する
ホームページで確かめる
予約・来店

青く塗った「確かめる」の部分が、ホームページの仕事です。ここで不安が消えれば予約に進み、残れば離脱します。それぞれの得意分野を、表にまとめました。

媒体 得意なこと 任せる役割
グルメサイト エリア・ジャンルで探している人に届く 新規のお客様との出会い
SNS(Instagram等) 日々の一皿・雰囲気を届け続ける 興味を持ち続けてもらう
Googleビジネスプロフィール 地図・営業時間・道順をすぐ出す 今すぐ行きたい人の受け皿
ホームページ こだわり・価格帯・使い方を自分の言葉で伝える 迷いを消して予約につなげる

制作をお手伝いするときは、まずこの4つの現状をうかがうところから始めます。全部を頑張らなくていいからです。SNSが得意な店主さんなら、ホームページ側はメニューと予約に絞って、更新はSNSに任せる。その設計のほうが、結局は長く続きます。

予約につながる飲食店ホームページの5つの要素

ここからは中身の話です。お客様が「ここに行こう」と決めるまでに知りたいことは、だいたい決まっています。凝った仕掛けより、この5つが揃っているかどうかで結果が変わります。

1料理写真(明るさと、湯気の出るもの)

最重要です。スマホで撮る場合は、窓際の自然光で、真上か斜め45度から。暗い店内で撮った写真は、そのままだと実物よりおいしそうに見えません。全品ではなく、看板料理を5〜10品だけしっかり撮るほうが効果的です。

2メニューと価格(PDFで貼らない)

よくお直しするのがここです。紙のメニューをPDFのまま載せると、スマホでは文字が小さく、指で拡大しないと読めません。読めないメニューは無いのと同じです。予算感が伝わるよう、価格まで文字で載せてください。

3お店の使い方が分かる情報

「一人でも入れるか」「子ども連れは大丈夫か」「接待に使えるか」。初めてのお客様は、ここでいちばん迷います。席数・個室の有無・カウンターの様子を書くだけで、来店のハードルが下がります。

4アクセス・駐車場・営業時間

地図を貼るだけでなく、「駅からの道順」「近くのコインパーキング」まで書いてあると親切です。営業時間は、Googleビジネスプロフィールと必ず同じ内容に揃えてください。食い違っていると、それだけで信用が落ちます。

5店主・スタッフの顔と、お店の背景

グルメサイトには載せきれない部分です。なぜこの料理を出しているのか、どこから仕入れているのか。ここが、点数で比べられない理由になります。長文でなくて構いません。数行でも、あるとないとでは印象が変わります。

⚠️ 写真とメニュー表記の注意

産地や食材の表記、写真と実物の差については、景品表示法(消費者庁)の考え方が示されています。「国産」「新鮮」「自家製」といった言葉は、実際の内容と一致させてください。盛りを良くした写真を載せる場合も、実際の提供内容と大きく違わない範囲に。消費者庁のガイドラインに目を通しておくと安心です。

予約の受け方をどう設計するか

飲食店のホームページで、いちばん設計が分かれるのがこの部分です。予約の受け方は主に4つ。お店の規模と、いまの手間のかかり方で決めます。

  • 電話のみ:小規模店や、席数が少ないお店なら十分です。ただし営業中は出られないことが多いので、電話番号はスマホでタップして発信できる形にしておきます。
  • グルメサイトの予約枠へ送る:すでに使っているなら、いちばん手間がありません。予約1件ごとに手数料がかかる場合があるので、条件は確認してください。
  • 予約システムを入れる:席の管理まで自動化できます。月額がかかるぶん、電話対応の時間が減ります。予約が1日10件を超えるあたりから、元が取れてくる印象です。
  • 問い合わせフォーム+LINE:宴会やコース予約の相談が多いお店に向きます。やりとりが文字で残るのが利点です。

制作の現場では、スマホ画面の下に予約ボタンを固定する作りをよく使います。メニューを見ている途中で「よし、予約しよう」と思った瞬間に、探さなくても押せるからです。ページの一番下にしか予約先がないと、そこまでたどり着く前に離脱してしまいます。

予約導線でつまずいていないかチェック

  • 電話番号がタップで発信できる
  • スマホでスクロールしても予約ボタンが見えている
  • 定休日・臨時休業が最新になっている
  • 何人から個室・コースが使えるか書いてある

飲食店のホームページ制作の費用相場

気になる費用の話です。飲食店の場合は、ページ数が少ないぶん写真と予約まわりで金額が動きます。おおよその目安は次のとおりです。

内容 費用の目安
1ページ完結・テンプレート活用 10万〜30万円
オリジナルデザイン・メニュー/店舗紹介あり 30万〜60万円
料理撮影・予約システム連携を含む 60万〜100万円
多店舗展開・ネット販売までつなげる 100万円〜

多くの個人店は30万〜60万円の範囲に収まります。ここに料理撮影を足すかどうかが分かれ目です。料理写真はサイトの出来をほぼ決めてしまうので、予算が厳しければ看板料理だけプロに撮ってもらい、残りは店主が撮る、という組み合わせをよくご提案します。

料金の内訳(企画・デザイン・実装・公開後の運用がそれぞれ何にあたるか)はホームページ制作の費用相場【全国・中小企業向け完全ガイド】で詳しく分解しています。相場より極端に安い見積もりが気になる方は格安ホームページ制作はなぜ安い?もどうぞ。制作費はIT導入補助金などの補助金の対象になる場合もあります。

※「うちの店の規模だといくらぐらい?」という見当だけでも、無料でご相談いただけます(相談だけでも大丈夫です)。

無料のホームページ機能で足りる? プロに頼む?

グルメサイトの無料ホームページ機能や、無料のサイト作成ツールを使う道もあります。どちらが良いかは、お店の状況によります。公平に並べます。

⭕ 無料・自作で十分なケース

  • 開店直後で、まず存在を知らせたい
  • 常連中心で、新規集客に困っていない
  • メニューと地図が伝われば良い

❌ 自作だと苦しくなるケース

  • グルメサイトの掲載料を見直したい(=自力で集客する必要がある)
  • 単価の高いコースや宴会を取りたい(=世界観の作り込みが要る)
  • 店名で検索されたときに上位に出したい
  • 作る時間そのものが取れない

とくに2つ目が大きいです。客単価を上げたいお店ほど、見せ方の差が売上に直結します。逆に、まず名刺代わりが欲しいだけなら、無料ツールで始めて、必要になってから作り直すのも十分ありです。

なお、自分たちで更新していきたい場合は、STUDIOのようなノーコードツール(プログラミング不要でページを更新できる仕組み)で作っておく方法があります。本日のおすすめや臨時休業を、店主がスマホから直せる形にできます。詳しくはSTUDIOでホームページを作るメリット・デメリットをご覧ください。

地域で探すなら:エリア別の飲食店ホームページ制作

同じ飲食店でも、商圏の性格によって効く見せ方は変わります。地域ごとの具体的な話は、それぞれの記事にまとめています。

掲載エリア以外のお店でも、オンラインでのご相談で全国対応しています。商圏の広さやお客様の層をうかがったうえで、必要な見せ方をお伝えします。

まず、いまの集客の棚卸しから始めませんか

「掲載料を見直したいけど、抜けるのが怖い」「写真は何品撮ればいい?」——そんな段階のご相談で大丈夫です。いまのグルメサイト・SNSの使い方をうかがって、ホームページに任せるべき部分だけを無料で整理します。いきなり発注でなくて構いません。しつこい営業もしません。

無料で制作の相談をする →

Studio Experts加盟/建築・人材などの制作実績、士業・飲食の制作サンプルあり・オンライン相談で全国対応

よくある質問

Qホームページを作ったら、グルメサイトは解約していいですか?

いきなりの解約はおすすめしません。ホームページが検索で見つかるようになるまで、数か月はかかります。まずは併用し、予約がどちらから来ているかを数か月見てから、プランを下げるかどうかを判断してください。

Qメニューの入れ替えが多いのですが、毎回制作会社に頼むのですか?

自分たちで更新できる作りにしておけば不要です。ノーコードツールで作れば、価格変更や本日のおすすめをスマホから直せます。逆に更新を任せる場合は、月額いくらで何回までかを契約前に確認してください。

Q料理写真は自分で撮ったものでも大丈夫ですか?

問題ありません。自然光の入る時間帯に、明るく撮れていれば十分に使えます。看板料理だけプロに撮ってもらい、残りは店主が撮る組み合わせもよく使います。手元の写真を見せていただければ、使えるかどうかお伝えします。

Q公開までどれくらいかかりますか?

1ページ完結なら1か月ほど、メニューや店舗紹介を含むと1.5〜2か月が目安です。いちばん時間がかかるのは写真と原稿の準備なので、開店やリニューアルに合わせるなら、3か月前から動き始めると余裕を持てます。

参考情報

関連記事

まとめ

飲食店のホームページ制作費は、1ページ完結で10万〜30万円、メニューや店舗紹介まで含めたオリジナルデザインで30万〜60万円、料理撮影や予約システム連携を入れると60万円〜が目安です。金額を動かすのは、ページ数よりも写真と予約まわりです。

そしてホームページの役割は、グルメサイトの代わりになることではありません。SNSやグルメサイトで知ってもらい、店名で検索した人の迷いを消して予約につなげる。この「最後のひと押し」を自分の店の言葉でできるようになると、掲載プランを見直す余地も生まれます。

まずは、いまお使いのグルメサイト・SNSの棚卸しからで構いません。「うちの場合は何から手をつけるべきか」を、現状をうかがいながら一緒に整理します。費用感も進め方も、無料でお伝えします。