「3社から見積もりを取ったら、35万円と80万円と180万円。何がどう違うのか、さっぱり分からない」。神戸で事業をされている方から、実際にうかがった言葉です。
相見積もりは正しい行動です。ところが神戸の場合、選択肢が多すぎて、かえって決められなくなることがあります。市内には大小さまざまな制作会社があり、大阪の会社も普通に営業に来ます。価格帯の層が厚いぶん、金額の幅も大きくなります。
この記事では、神戸でホームページを作るときの費用相場に加えて、なぜ見積もりがこれほど割れるのか、どう読み比べればいいのかを、現役のWeb制作者としてお伝えします。
神戸のホームページ制作費用の相場【結論先出し】
先に目安をお伝えします。神戸だから特別に高い・安いということはなく、全国の相場とほぼ同じと考えて差し支えありません。
| サイトの規模・内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| テンプレート活用の小規模サイト | 15万〜40万円 |
| オリジナルデザインの企業サイト | 40万〜80万円 |
| 取材・撮影・戦略設計を含む本格サイト | 80万〜150万円 |
| 集客・更新運用まで一括で任せる | 150万円〜 |
中小企業や店舗のご相談でいちばん多いのは40万〜80万円の帯です。ここに撮影を入れるかどうかで、上下します。全国の相場や種類別の目安はホームページ制作の費用相場【全国・中小企業向け完全ガイド】にまとめています。
問題は金額そのものより、この幅のどこに自分の案件が当てはまるのか分からないことです。次の章が、この記事の本題になります。
神戸は「見積もりの幅」が大きくなりやすい
冒頭の35万円・80万円・180万円という話に戻ります。これは極端な例ではなく、神戸ではよく起こります。理由が2つあります。
制作会社の層が厚く、価格帯がばらける
神戸は、三宮・元町を中心に制作会社やデザイン事務所が集まっています。加えて、大阪の会社が神戸を営業エリアに含めているため、選択肢はさらに増えます。
結果として、テンプレートで安く仕上げる会社から、ブランディングごと請け負う会社まで、まったく違う商売をしている相手が同じ土俵に並びます。同じ「ホームページ制作」という言葉で見積もりを出しているだけで、中身は別物です。
同じ依頼で3倍違うのは、含まれる工程が違うから
金額差の正体は、ほとんどが誰がどこまでやるかの違いです。分かりやすいのは次の3つです。
- 設計をするかどうか:どんなページを、どう並べて問い合わせにつなげるか。ここを一緒に考える会社と、言われたページを作るだけの会社では、金額も結果も変わります。
- 原稿を誰が書くか:発注側が全部用意するのか、取材して書いてもらうのか。取材が入ると数十万円動きます。
- 写真を撮るかどうか:手持ちの写真で済ませるか、カメラマンを入れるか。1日の撮影で10万〜20万円ほどが目安です。
つまり、35万円の見積もりが「安い」のではなく、設計も原稿も写真も発注側でやる前提になっているだけ、ということがよくあります。逆に180万円のほうは、そこまで込みの金額かもしれません。
💡 見積もりを並べたら、まずここを見てください
金額の大小ではなく、「設計・原稿・写真・公開後の運用」の4つが誰の担当になっているかを確認してください。ここが揃えば、はじめて横並びで比べられます。書かれていなければ、遠慮なく質問して構いません。答えられない相手は、その時点で候補から外して大丈夫です。
もうひとつ、見積書そのものの書き方にも差が出ます。「ホームページ制作一式 800,000円」の1行だけという見積書を、実際に何度も拝見しました。これでは何が含まれているか判断のしようがありません。
項目が分かれている見積書は、それだけで信頼できます。トップページ、下層ページ、フォーム設置、スマホ対応、公開作業。分けて書けるということは、工程を分かって見積もっているということだからです。逆に「一式」しか出てこない場合は、内訳を出してもらってください。それを渋る相手とは、進めないほうが無難です。
見積書の項目ごとの意味は失敗しないホームページ制作会社の選び方で詳しく分解しています。極端に安い提案が気になる場合は格安ホームページ制作はなぜ安い?もあわせてどうぞ。
その3枚の見積もり、一緒に読み比べませんか
「金額がバラバラで判断できない」という段階のご相談で大丈夫です。設計・原稿・写真・運用の4つがどう扱われているかを整理して、無料でお伝えします。他社さんの見積もりでも構いません。いきなり発注ではありませんし、しつこい営業もしません。
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神戸のどこで商売しているかで、必要なサイトは変わります
ここも神戸ならではの話です。ひとくちに神戸と言っても、区によってお客様の集まり方がまったく違います。同じ予算でも、力を入れる場所が変わります。
とくに最後の企業間取引の場合、きれいなサイトである必要はありません。取引先の担当者が見ているのは、どんな設備があるか、どこと取引しているか、社員が何人いるか。そこが埋まっていれば、デザインに何十万円もかける必要はないというのが正直なところです。
逆に、個人のお客様を相手にする商売なら、写真にかけたお金はそのまま返ってきます。同じ60万円でも、何に配分するかで結果が変わる。これが、地域と業種を聞いてから見積もりを作る理由です。
もうひとつ、神戸で見落とされやすいのが坂と交通の説明です。山側と海側で高低差があり、最寄り駅から歩くと想像より時間がかかる場所があります。郊外なら駐車場の有無、都心なら地下街のどの出口から出ればいいか。「駅から徒歩8分」だけでは足りません。実際にお客様から道順を聞かれた経験があるなら、その説明をそのままページに書いてください。問い合わせの電話が1本減り、来店は増えます。
※「うちのエリアと業種だと、どこにお金をかけるべきか」だけでも、無料でご相談いただけます(相談だけでも大丈夫です)。
神戸の会社に頼む? 大阪の会社に頼む?
神戸で発注するとき、必ず出てくる悩みです。三宮から梅田までは電車で30分ほど。大阪の制作会社も、十分に選択肢に入ります。
判断の基準は、距離ではなく「対面でどれだけ話す必要がある案件か」です。
⭕ 近さが効くケース
- 店舗や工場を見てもらったうえで作りたい
- 撮影に立ち会ってもらう必要がある
- 社内にWebの担当者がおらず、対面で相談しながら進めたい
⭕ 距離が問題にならないケース
- すでに写真と原稿の素材が揃っている
- オンライン会議とチャットでやりとりできる
- 実績や得意分野で選びたい(近所に該当する会社がない)
制作の実務でお伝えすると、対面が必要なのは最初の打ち合わせと撮影のときくらいです。進行中のやりとりは、オンラインのほうがむしろ早く進みます。「近いから安心」だけで決めると、選択肢を狭めてしまいます。
当社もオンラインでのご相談で全国に対応しています。神戸・阪神間はもちろん、必要なときにはお伺いします。
予算別に、何ができるか
最後に、金額から逆算した現実的な話をします。「いくらかかりますか」より「この予算で何ができますか」のほうが、話が早く進みます。
〜30万円
名刺代わりの1〜5ページ。原稿と写真は自社で用意
〜60万円
オリジナルデザイン+設計。問い合わせを狙える形に
〜100万円
取材と撮影を追加。世界観まで作り込める
100万円〜
公開後の運用・集客まで継続して任せる
迷ったときの現実解は、2の帯で作って、効果を見ながら足していくやり方です。最初から100万円を投じるより、公開後にどのページが読まれているかを見てから追加したほうが、無駄が出ません。
実際、公開して3か月ほど経つと、想定と違うページが読まれていることがよくあります。会社概要ばかり見られている、特定のサービスページだけ滞在が長い。そこに追加の予算を寄せるのが、いちばん確実な使い方です。作る前にすべてを決め切ろうとしなくて大丈夫です。
逆に避けたいのは、予算を伝えずに見積もりだけ取ることです。相手は幅を持たせた金額を出すしかなく、比較が難しくなります。上限を先に言ったほうが、良い提案が集まります。足元を見られるのでは、と心配される方もいますが、実務上はその逆です。
費用を圧縮したい場合、いちばん効くのは原稿と写真を自社で用意することです。ここを外注すると数十万円変わります。とはいえ準備は手間なので、何をどれだけ揃えるのかは事前に確認してください。制作費はIT導入補助金などの対象になる場合もあります。公開後にかかる月額はホームページの維持費・保守費用の相場にまとめました。
この予算で何ができるか、逆算してお伝えします
「40万円だとどこまでできますか」という聞き方で大丈夫です。エリアと業種、いま困っていることをうかがったうえで、その予算で優先すべき配分を無料でお伝えします。神戸・阪神間はもちろん、オンラインでも対応しています。いきなり発注ではありませんし、しつこい営業もしません。
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業種別に詳しく見るなら
業種によって、載せるべきものと費用の考え方は変わります。それぞれのガイドにまとめています。
- 工務店・建築会社のホームページ制作ガイド|施工事例の見せ方と費用
- 飲食店のホームページ制作ガイド|グルメサイトとの役割分担
- 整体院・美容サロンのホームページ制作ガイド|予約につなげる作り方
- 採用サイト制作の費用相場と作り方|応募が集まる情報設計
近隣エリアの相場も、あわせてご覧いただけます。西宮・尼崎・姫路それぞれの記事もあります。
よくある質問
Q相見積もりは何社くらい取るのが適当ですか?
3社ほどが現実的です。それ以上増やすと、比べる作業のほうが大変になります。数を増やすより、同じ条件(設計・原稿・写真・運用を誰がやるか)を伝えたうえで出してもらうほうが、正しく比べられます。
Qいちばん安い見積もりを選んでも大丈夫ですか?
含まれる工程が同じなら問題ありません。危ないのは、安い理由を確認せずに選ぶことです。原稿と写真を全部自社で用意できるなら安い提案でも成立しますし、そこが難しいなら結局あとから追加費用が発生します。
Q公開までどれくらいかかりますか?
5ページ前後の企業サイトで2〜3か月が目安です。もっとも時間がかかるのは原稿と写真の準備なので、そこが揃っていれば短縮できます。工程の全体像は制作の流れの記事をご覧ください。
Qドメインとサーバーは自分で契約すべきですか?
自社名義での契約をおすすめします。制作会社の名義になっていると、将来ほかの会社に移るときに手続きが煩雑になります。契約は代行してもらっても構いませんので、名義だけは自社にしてください。
参考情報
- 神戸市「神戸市統計書」(産業・事業所の統計)
- 神戸市「神戸の統計」(人口・区別データなど)
- IT導入補助金(公式)(制度・公募の確認)
- 小規模事業者持続化補助金(公式)(対象・申請の確認)
関連記事
- ホームページ制作の費用相場【全国・中小企業向け完全ガイド】
- 失敗しないホームページ制作会社の選び方|見積もりで見る7つのチェックポイント
- Webサイト制作の流れと進め方〜制作期間や押さえておきたいポイント
- 格安ホームページ制作はなぜ安い?後悔しないための確認ポイント
- 制作会社とフリーランス、どっちに頼む?費用と失敗リスクで選び分け
まとめ
神戸のホームページ制作費用は、テンプレート活用の小規模サイトで15万〜40万円、オリジナルデザインの企業サイトで40万〜80万円、取材・撮影まで含めると80万円〜が目安です。神戸だから高い・安いということはありません。
むしろ神戸で気をつけたいのは、選択肢が多く、見積もりの幅が大きくなりやすいことです。同じ依頼で3倍違って見えるときは、たいてい「設計・原稿・写真・公開後の運用」を誰がやるかが違います。この4つを揃えてから比べてください。それだけで、金額の意味が読めるようになります。
そして、どこにお金をかけるべきかは、区によっても業種によっても変わります。取引先が見るサイトなら情報の充実を、個人のお客様が相手なら写真を。「うちの場合はどう配分すべきか」を、現状をうかがいながら一緒に整理します。他社さんの見積もりの読み比べだけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。