「集客に強い」と書いていない制作会社を探すほうが難しい。調べているうちに、そう感じませんでしたか。
どの会社のサイトにも同じ言葉が並びます。実績も、きれいな画面が並んでいるだけでは集客できているのかどうか判断できません。
見分ける方法はあります。デザインの好みでも、料金の安さでもありません。公開したあとに何をするかを聞けば、だいたい分かります。
この記事では、発注前の面談で何を聞けばいいのか、どんな売り文句に注意すべきかを、制作する側から具体的に書きます。
「集客に強い」の中身は、会社によってまるで違います
まず前提を揃えます。制作会社と呼ばれる会社は、得意分野が3つに分かれます。同じ言葉を使っていても、中身は別物です。
| タイプ | 得意な経路 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 制作が主 | 紹介・名刺の受け皿づくり | まず会社の顔として整えたい |
| 制作+運用 | 検索・地図(記事や店舗情報の更新) | 時間をかけて問い合わせを増やしたい |
| 広告運用が主 | 広告(すぐに露出を作る) | 期日が決まっている・繁閑差が大きい |
どれが優れているという話ではありません。自社に必要な経路と、相手の得意が合っているかどうかがすべてです。
広告で客を集めるのが得意な会社に「検索から自然に増やしたい」と頼むと、かみ合いません。逆もまた同じです。
自社にどの経路が必要かは集客できるホームページとは|作っただけで客が来ない理由と、直す順番で整理しています。先にこちらを決めてから会社を探すほうが、早く決まります。
違いが出るのは、公開したあとです
作って終わりの会社と、そうでない会社。制作中は、正直あまり差が見えません。差が出るのは公開後です。
見るべき点は3つあります。
とくに1つめです。公開しても、しばらくは検索結果にほとんど出ません。認識されるまでに時間がかかるからです。
その期間に何も見ていないと、「反応がない」としか分かりません。表示回数が増えているのに問い合わせが0なのか、そもそも表示されていないのか。この2つは、やるべきことが正反対です。
公開後の進め方はホームページ公開後の最初の3ヶ月にやることに書きました。
保守契約の中身も確認してください。月額を払っていても、サーバー代だけで更新が含まれていないことがあります。内訳はホームページの維持費・保守費用の相場、放置したときのリスクはホームページのSSL・セキュリティにまとめています。
面談で聞く5つの質問
ここが実用的な部分です。この5つを聞けば、相手の手の内はだいたい見えます。
5つめを補足します。何でもやりますと答える会社より、「これは請けません」と言える会社のほうが信用できます。
得意な経路がはっきりしている会社は、自社に合わない依頼を断ります。反対に、全部できると言う会社は、どれも外注しているか、深く踏み込んでいないかのどちらかであることが多いです。
なお、Googleも公式にSEO業者と面談するときの質問例を出しています。「期待できる結果とその測定方法、時期を示してくれるか」「サイトの変更について、詳しい情報とその理由を伝えてくれるか」といった内容で、ここで挙げた5つとほぼ同じ方向です。
💡 ポイント
2つめの「何を成果と見るか」で順位だけを挙げる相手には注意してください。順位が上がっても、検索されていない言葉なら問い合わせは増えません。見るべき順番は表示回数 → クリック → 問い合わせです。
Googleが公式に注意を促している売り文句
ここは推測ではなく、Googleの公式ドキュメントに書かれている内容です。
Googleは「サイトの掲載順位を保証すると主張する業者、Googleとの『特別な関係』を強調する業者、Googleへの『優先登録』を宣伝している業者には注意が必要です」と明記しています。そのうえで「Googleで一番上に掲載されることは誰にも保証できません」とも書いています。
つまり「1位にします」と言われた時点で、その話は成立していません。
最後の被リンクについても補足します。Googleはスパムに関する公式ポリシーでランキング操作を目的としたリンクの売買を禁止しています。依頼した側が知らなくても、サイトが評価を落とす可能性があります。
また、広告や自社サイトで根拠なく効果を断言する表示は、景品表示法の優良誤認にあたる可能性があります。「必ず集客できます」と書いている制作会社は、その一点だけでも慎重に見たほうがいいです。
制作会社自身のサイトを見てください
意外に見落とされますが、手っ取り早い方法があります。その会社自身のサイトを見ることです。
更新が止まっていないか。何を書いているか。どの経路で自社に問い合わせを集めているように見えるか。集客の考え方は、自社サイトにそのまま出ます。
当社の場合を書いておきます。このメディアは自社で運用していて、記事を書き、検索の数字を見ながら直しています。公開してから数か月は、表示回数がほとんど動きませんでした。検索に出始めるまで時間がかかること、そこから順位が動くまでさらにかかることを、自分たちの数字で経験しています。
だからこそ、短期で成果を約束することはしません。やっていないことを「できます」とは言わない。それが判断材料になると思っています。
※自社にどの経路が必要か分からない段階でも、無料でご相談いただけます。今のサイトを見ながらお伝えします。
集客込みの見積もりで確認すること
最後にお金の話です。「集客支援込み」と書かれた見積もりでは、次の3点を分けて確認してください。
1つめは、制作費と運用費が分かれているかです。一体になっていると、何にいくら払っているのか分かりません。
2つめは、広告費が別かどうかです。広告を使う場合、媒体に払う費用と、運用してもらう手数料は別です。ここが曖昧だと、後で増えます。
3つめは、成果報酬の条件です。成果報酬型をうたう場合、何をもって成果とするか、その測り方は誰が決めるのかを書面で確認してください。順位を成果にする契約は、検索されない言葉でも達成できてしまいます。
見積もり全体の読み方はホームページ制作の見積書の読み方、選び方の基準は失敗しないホームページ制作会社の選び方にまとめています。安さで選ぶ場合の注意は格安ホームページ制作はなぜ安い?をご覧ください。
よくある質問
Q制作と集客支援は、同じ会社に頼むべきですか?
同じ会社のほうが話は早いです。ただし得意分野が合っていることが前提です。制作が得意な会社に広告運用まで求めると、外注されて中間マージンが乗るだけになることがあります。
Q「実績多数」と書かれていますが、どう確認すればいいですか?
件数ではなく、近い規模・近い業種の実例を1つ見せてもらってください。そのうえで「どこを工夫したか」を聞けば、関わり方の深さが分かります。画面を並べるだけの実績紹介では判断できません。
Q成果が出なかった場合の返金保証は、あてにできますか?
条件次第です。何を成果とするか、期間、返金の範囲が書面にあるかを確認してください。口頭の保証は判断材料になりません。そもそも検索順位は保証できるものではない、という前提で読んでください。
Q今の制作会社が何もしてくれません。変えるべきですか?
先に契約内容を確認してください。更新や改善が契約に入っていなければ、相手は契約どおりです。追加で頼むか、範囲を広げた契約に変えるか、別の会社に相談するかの3択になります。変える場合はドメインとデータの名義を先に確認してください。
参考情報
- SEO が必要なケース|Google 検索セントラル(業者選定の注意点と質問例)
- Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー|Google 検索セントラル
- 景品表示法|消費者庁
- ビジネス プロフィールの管理を開始する|Google ビジネス プロフィール ヘルプ
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- 制作会社とフリーランス、どっちに頼む?費用と失敗リスクで選び分け
まとめ
「集客に強い」という言葉自体には、中身がありません。制作が主か、運用まで見るか、広告が主か。会社ごとに得意な経路が違います。
だから、自社に必要な経路を先に決めてください。そこが決まっていれば、選ぶ基準は自然に決まります。
面談では5つ聞いてください。どの経路で集客する想定か。何を成果と見るか。公開後は誰が何をするか。近い業種の実績はあるか。そして、断っている仕事はあるか。
売り文句については、Googleが公式に「順位を保証する業者には注意」と書いています。一番上に出ることは誰にも保証できません。
最後に、その会社自身のサイトを見てください。やっていることは、自社サイトにそのまま出ます。
どの経路が自社に合うかから一緒に考えます
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