ホームページ制作の打ち合わせは何を話す?|初回相談で聞かれることと準備

「まだ何も決まっていないんですけど、相談していいですか」

お問い合わせの書き出しで、いちばん多い一文です。そしてその状態が普通です。決まっていないから相談するのであって、決まっていたら発注になります。

それでも不安は残ります。何を聞かれるのか。答えられなかったら気まずいのではないか。専門用語で押し切られるのではないか。

この記事では、初回の打ち合わせで実際に何を話すのかを、制作する側から開示します。準備は3つだけです。あとは当日に決まります。

📋 この記事でわかること
  • ✓初回相談で制作会社が本当に聞きたいこと
  • ✓当日聞かれる10項目と、それを聞く理由
  • ✓持っていくと早いもの(準備は3つだけ)
  • ✓当日決めること/決めなくていいこと
  • ✓この場で制作会社側を見分けるポイント

初回に本当に聞きたいのは、たった1つです

何ページ必要か。どんな色にしたいか。どの機能を入れるか。——これらは、最初に聞くことではありません。

私たちが最初の10分で必ずお聞きするのは、「なぜ今、作ろうと思われたんですか」です。

この質問に、たいてい答えが全部入っています。「人が採れなくて困っている」「紹介が減ってきた」「名刺を渡すときに、うちだけサイトがなくて格好がつかない」「取引先から出してほしいと言われた」。

きっかけが違えば、作るものが変わります。人を採りたいのなら、載せるべきは施工写真より働いている人の話です。取引先に出すためなら、会社概要と実績がきちんとしていればいい。同じ「ホームページを作る」でも、中身は別物になります。

逆に、ここが曖昧なまま進んだサイトは、公開後に困ります。きれいにはできている。でも「これで何が変わるんですか」と聞かれたときに、誰も答えられない。

💡 ポイント

きっかけは、きれいな言葉でなくて構いません。「なんとなく、そろそろ必要かと思って」でも十分です。そこから「誰に見せたいですか」と広げていくのが、こちらの仕事です。言葉を整えてから相談しようとすると、いつまでも相談できません。

当日、実際に聞かれること

とはいえ、何を聞かれるか分からないままだと落ち着きません。だいたい次の10項目です。あわせて、なぜそれを聞くのかも書いておきます。

聞かれること 聞く理由
なぜ今作るのか ここで作るものが決まります
誰に見てほしいか お客様向けか、求職者向けか、取引先向けかで構成が変わります
お客様は他に何と比べているか 競合他社ではなく、お客様の選択肢を知りたいからです
今いちばん困っていること サイトで解けるのか、別のことなのかを切り分けます
今のサイトやSNSはあるか 使えるものが残っていれば、費用が下がります
写真や原稿はあるか ここが公開日を左右します
いつまでに公開したいか 逆算して、間に合う作り方を選びます
予算の上限 範囲内で組むためです。伝えたほうが早く進みます
公開後に更新する人 誰も触れないなら、更新前提の作りにしません
社内で誰が決めるのか 後から差し戻しにならないようにするためです

10項目ありますが、すべて答えられる必要はありません。「決まっていません」「分かりません」で構いません。むしろ、その答えのほうが情報になります。

予算の伝え方だけは、先に決めておくと話が早くなります。理由はホームページ制作の予算別にできることに書きました。

準備するのは3つだけです

資料を作り込む必要はありません。用意していただきたいのは3つです。

① 今のサイト・SNS・紙資料URLだけで可② 気になる他社サイト2〜3件・嫌いな例も③ 予算の上限おおよそで可原稿と写真は、この段階では不要ですそろえるのは方針が決まってから
資料を作る必要はありません。URLと金額だけで、その日の話は成立します。

1つめは、今のサイトやSNS、紙のパンフレットです。URLを送っていただくだけで十分です。すでにある材料が分かると、一から作る部分が減ります。

2つめが気になる他社サイトを2〜3件。ここにコツがあります。好きなサイトだけでなく、「これは嫌だ」と思ったサイトも見せてください。好みを言葉にするのは難しいですが、嫌なものははっきり言えます。情報量は後者のほうが多いです。

3つめが予算の上限です。おおよそで構いません。

原稿と写真は、この時点では要りません。方針が決まる前に書いた原稿は、たいてい作り直しになります。そろえる順番はホームページ制作を依頼する前に準備するものにまとめています。

※準備がこれだけでいいのか不安な場合も、無料でご相談いただけます。手ぶらで来ていただいて構いません。

当日決めることと、決めなくていいこと

打ち合わせのあと「何も決まらなかった気がする」となるのは、決めるべきことがはっきりしていないときです。

逆に言えば、その日に決めるのは3つで足ります。

その日に決める決めなくていい・目的を1つに絞る・おおよその公開時期・社内で決める人この3つで提案が出せます・デザインの色・ページの細かい構成・文章と写真・機能の詳細
左の3つが決まれば、提案と見積もりが出ます。右は急がなくて大丈夫です。

目的は、できれば1つに絞ってください。「問い合わせも採用も信用も全部」と言われると、どのページも中途半端になります。優先順位さえ決まっていれば、残りは後から足せます。

そして意外に効くのが「社内で誰が決めるのか」です。

現場の実感でいうと、相談の時点で全部決まっている案件のほうが、後で揺れます。社長が一人で決めて進めたあと、社内から別の意見が出て、デザインまで戻る。これが起きると2〜3週間は動きません。最初に「これは私が決めます」と言っていただけると、そこが防げます。

このあたりでつまずく実例はホームページ制作でよくある失敗とトラブルにまとめています。

相談は何回あって、どれくらい時間がかかるか

初回で全部が決まるわけではありません。発注までの流れは、だいたいこうなります。

1初回相談60分ほど。目的を決める
2提案と見積もり数日〜1週間で届く
3内容のすり合わせ範囲と金額を確定
4契約・着手条件を書面で残す

初回は60分を目安にしてください。30分だと、きっかけを聞いて終わります。逆に2時間かけても、疲れるだけで中身は増えません。

オンラインでの相談なら、画面を共有しながら今のサイトを一緒に見られるので、むしろ話が早いことがあります。合同会社Zekkはオンライン相談で全国に対応しています。

それと、こちらからのお願いが1つあります。打ち合わせの内容は、メモを取るか録音させてください。口で言われたことを覚えている前提で進めると、あとで食い違います。こちらもその場でメモを共有するようにしています。

公開までの期間そのものはホームページ制作にかかる期間はどれくらい?をご覧ください。

この打ち合わせで、制作会社のほうも見えます

相談は、見られる場でもあり、見る場でもあります。

見ていただきたいのは提案の見た目ではなく、質問の中身です。

✕ こういう相談だったときは、いったん持ち帰ってください
  • ✕予算と納期しか聞かれなかった
  • ✕こちらの要望を全部そのまま引き受けた
  • ✕その場で契約を求められた、期限を切られた
  • ✕専門用語の説明を求めても、噛み砕いてもらえない

2つめは意外に思われるかもしれません。要望を全部引き受けてもらえるのは、一見ありがたいです。

ただ実務では、削る提案が入っていない見積もりは、あとで揉めます。ページを増やせば費用は上がり、公開は遅れます。「それは今回は要らないと思います」と言われるほうが、結果として安く早く済むことが多いです。

私たちも、必要がなければ「作らないほうがいい」とお伝えします。システム開発も自社で行っているので、既製のサービスで足りる場合はそちらをおすすめします。

選ぶときの基準は失敗しないホームページ制作会社の選び方に7つ並べています。

発注するときは、条件を書面で残してください

相談が終わり、発注する段階になったら、必ず書面(メールでも構いません)に条件を残してください。

これは慣習の話ではありません。個人で活動している制作者に依頼する場合、発注する側に法律上の義務があります。

2024年11月1日に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法では、個人に業務を委託した発注事業者は、書面などの方法で直ちに取引条件を明示することが義務づけられています。明示する項目には、業務の内容、報酬の額、支払期日などが含まれます。

つまり「口約束で頼んだ」は、頼んだ側の問題になります。制作会社に頼む場合も、同じ内容を書面で残しておけば、あとの食い違いが減ります。

見積書の項目で確認すべき点はホームページ制作の見積書の読み方、依頼先による違いは制作会社とフリーランス、どっちに頼む?にまとめました。

⚠️ 注意

ここで書いたのは制度の概要です。自社の取引が対象になるか、どこまで明示が必要かは個別の事情で変わります。詳しくは公正取引委員会や厚生労働省の案内(記事末の参考情報)をご確認いただくか、弁護士などの専門家にご相談ください。

よくある質問

Q相談したあと、断りにくくなりませんか?

断っていただいて構いません。相談の場でお伝えした内容は、他社で進めるときにも使えます。合わないと感じたら、その旨をメール1本でお知らせいただければ十分です。当社からしつこくご連絡することはありません。

Q他社にも相談していると言っていいですか?

言ってください。隠されているほうが困ります。条件をそろえないと比べられないので、他社に出した条件を教えていただけると、同じ前提で見積もりを出せます。

Q社内の誰を同席させればいいですか?

決める人と、公開後に更新する人です。2人で十分です。人数が増えると意見が割れて、その場では決まらなくなります。現場の話は、あとで個別に聞かせていただければ足ります。

Q一度も会わずに、最後まで進められますか?

進められます。オンラインの打ち合わせと画面共有で、公開までは十分に進みます。ただし撮影が入る場合は、その日だけ現地にうかがいます。

参考情報

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まとめ

初回の打ち合わせは、決まっていない状態で行くのが正しいです。

持っていくのは3つ。今のサイトやSNSのURL、気になる他社サイト2〜3件、予算の上限。原稿と写真は要りません。

その日に決めるのも3つです。目的を1つに絞る、おおよその公開時期、社内で決める人。デザインや文章は、その場で決めなくて大丈夫です。

そして、聞かれる側だけではありません。予算と納期しか聞かれない、要望を全部そのまま引き受ける、その場で契約を求められる——このどれかがあったら、いったん持ち帰ってください。

発注が決まったら、条件は書面で残す。ここまでできていれば、打ち合わせでつまずくことはほとんどありません。

何も決まっていない段階でお話しください

合同会社Zekkでは、ホームページ制作・LP制作のご相談を承っています。「なぜ作りたいのか」を一緒に言葉にするところから始められます。資料の準備は要りません。

いきなり発注ではありません。ご相談は無料で、しつこい営業はいたしません。

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